・赤シートをいくら使っても覚えられない
・音読を毎日やっているのに単語が入ってこない
・単語を覚えてもすぐ忘れてしまう
単語を覚えようと努力しているのになかなか頭に入ってこない…
これはなかなか辛いですよね。
私も中学生・高校生の時はありとあらゆる暗記法を試していました。
・紙に書いて覚える
・例文を使って覚える
・音読しながら覚える
・赤シートを使って覚える
・プリントの穴埋めで覚える
全部やってみましたが、結果は一緒。
結局覚えるのは労力必要だし、なかなか覚えられないなと思っていました。
しかし、受験生の時に東大の先輩から教わった単語の覚え方・暗記の方法を知って
英単語への見方や英語そのものの取り組み方が大きく変わりました。
しかも、その暗記方法は
・覚えやすく忘れにくい
・和訳など他の勉強にも活きる
・未知の単語の推測もできるようになる
ものでした。
実際、私もこの暗記法を実践したことで
共通テストから東大入試まで英単語が覚えられなかったり、
抜けが出る事はなくなり、模試ですが東大英語で最高92/120点を取ることができました。
また東大に入学した周りの友人に聞いてみても
こうした暗記法を実践している友人は結構いました。
なので、今日は東大生が多く実践している英単語の覚え方について
解説しようと思います。
英単語の暗記でほとんどの人がやる間違い
暗記法に入る前にあなたに1つ質問させてください。
英単語で一番大事な事は『正確な意味を覚えること』ですよね？
残念、違います。
ここに大きな落とし穴があります。
ほとんどの受験生がindividual 「個人」のように
1つの英語に1つの日本語というように覚えようとします。
しかし、よく考えてみてください。
これって「忘れたら終わり」なんです。
誰かの名前を覚えると同じです。
この人は田中さん、この人は佐藤さんというように
顔と田中さんという繋がりのないものを結びつけているようなイメージです。
確かに人やものの名前を覚えるのにはその覚え方では良いかもしれません。
しかし、英単語は覚えて終わり、そこでゴールではありません。
英単語を覚える本当の目的は
その言葉を「読める」「書ける」「聞ける」「話せる」、自由自在にその単語を操れることです。
実際に長文の中でパッと出てきても読める、英作文で書ける、リスニングで流れてきても意味を理解できる、実際に会話やスピーチで使える、状態にすることです。
そのためには、通り一遍な訳を覚えることよりも
その単語のコアな意味、すなわちCore Meaningを知ることの方が大事です。
東大生がやってる単語の覚え方
実際に例を出して考えましょう。
stand
stay
station
statue
stadium
これを覚えようとします。
普通の受験生なら、stand（立つ）・stay（滞在する）・・というように覚えるでしょう。
しかし、東大生は恐らくそうはしません。
よく見ると、共通してstaがありますね。
staは「固定」というニュアンスを持ちます。
これを踏まえると、
stand（立つ）
stay（滞在する）
station（駅）
statue（銅像）
stadium（スタジアム）
全て、「固定されて」いますよね。
このようにstaというCore Meaningを押さえることで全てが意味を持って覚えることができます。
しかも、意味をもって覚えているので忘れにくいのではないでしょうか？
それだけではありません。
この覚え方をすると、何より応用が効きます。
さて、この単語の意味はなんでしょう？
「stable」
分からなくても大丈夫です。
考えて推測できるからです。一緒に考えてみましょう。
staは固定ですよね。それに可能という意味のableがくっ付いています。
なので、意味は固定できるといった意味になりそうです。
あとは文脈を見てみましょう。
He is emotionally stable.（彼は感情的に__だ）
という意味です。感情的に動かないことができる、つまり
安定している・穏和なという意味になりそうです。
実際にstableは単語帳では「安定している」と訳されます。
でも、原理さえ分かってしまえば、すぐに導けるし、赤シートも必要ないですよね。
「語源・コアな意味を捉えて、暗記ではなく理屈で覚える」
これが東大生の暗記術なのです。
これは少し余談なのですが、「英語は英語として覚えろ」これはよく英語の先生がおっしゃいます。
つまり、日本語を介在させずに英語を英語として捉えることが大事ということです。
英語を英語として捉えるという観点でも語源で単語を覚える事はとても有効です。
しかし、赤シートや声に出して覚えるなど従来の覚え方はどうでしょう？
2重3重に非効率。私にはそう思えてなりません。
東大流の暗記法をマスターできるオススメ単語帳
さて、「語源で単語を覚えることが大事なのは分かった」
「でも、どうやってその語源を知ればいいの？」
あなたはそう思っているかもしれません。
大丈夫。安心してください。
私も最初から全て知っていたわけではなく、様々な苦労の末
この暗記法に辿り着きました。
今から、そんな語源を解説してくれる参考書をレベル順に紹介します。
①英単語の語源図鑑
基礎的な単語の語源を教えてくれる単語帳です。例えば、「Go」一つとっても熟語として「Go with」「Go on」「Go along」などたくさんの熟語があり、全部暗記しようとするのはナンセンス。ただ、語源さえ知っておけばいつでも意味を思い出すことができます。共通テストレベルの単語を身につけようとする人に最適な単語帳です。
②続・英単語の語源図鑑
先ほどの単語帳の続編です。やや難しい単語を扱います。共通テスト〜中堅私大レベルの単語として最適です。
③東大英単語鉄壁
東大受験生のバイブル的な単語帳です。単語数や単語のレベルはもとより、何より難しい単語も語源として解説している単語帳です。この一冊を完璧にすれば基本的に単語で困る事はなくなるでしょう。単語は出来るだけ早めに完成させた方がいいので、出来れば高２の間には覚えておきたいところです。
まとめると
単語を暗記するには単語のコアな意味を捉えて暗記すると
・覚えやすい
・忘れない
・推測や応用が効く
ということでした。
英語の日々の学習に役立ててほしいなと思います。
また読んでいただけたら幸いです。
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