・都内の進学校に通うエリート高校生
・中学から「神童」と呼ばれる天才
・小学校から厳しい教育ママの指導を受けた努力家
こんなイメージがあるかもしれません。
確かに、高校別の東大合格者ランキングを見るといわゆる「進学校」と呼ばれる生徒が多く合格しています。
しかし、注目していただきたいのは「現役合格率」という数字。
これは１学年の生徒数に対して何人東大に合格したかを示す値です。
この数字を参照することで、
大体どれくらいの人がその高校から東大に合格するかが分かります。
東大合格者1位の「開成高校」を見てみると、現役合格率は33.83%。
天下の開成ですら、10人中約3人しか東大に行けない計算です。
とはいえ、これはあくまで生徒数に対する東大合格者の比率。
学年の中には当然、別の大学を受験する生徒もいますから、
東大を目指す人に対する東大合格者の合格率はもう少し高いでしょう。
私の開成高校出身の友人の話によれば、
東大を目指していて、実際に東大に合格できる人は
それでも50%程度だと話します。
つまり、東大を目指す「進学校」に通う生徒ですら合格するのは50%程度。
ここから何が言えるのか？
それは、
東大に合格できるかどうかは、学校のレベルではなく
あくまで自分自身の頑張り次第ということ。
確かに都内の有名な進学校に通っている生徒であれば
周りに東大を目指す同級生や、東大に通う先輩もいるでしょうし、
塾に通ったり、家庭教師を雇ったりと資金面でも恵まれている人が多いと思うので、
東大に受かりやすい、というのは事実でしょう。
しかし、先ほど申し上げた通り、
そうしたいわゆる「恵まれている」生徒ですら50%しか東大に行けない。
つまり、半分は東大に行けない、のです。
もちろん、様々な見方はあるかと思いますが、
ここで言いたいことは
通っている学校の良し悪しで東大に合格できるかは決まらない
ということです。
つまり、頭の良い高校に通っているというには
東大に合格しやすくなる要素の１つであっても、決定要因ではないということです。
実際に私も浪人こそしましたが、東大合格率0.5%ほどの高校から東大に合格しています。
もし、通っている高校が東大合格と大きな関連がないとすれば、
・進学校でも受かる生徒とそうでない生徒は何が違うのか？
・なぜ、「無名」高校からでも東大に受かる人がいるのか？
・東大に合格するために必要な一番の要素は一体何か？
あなたが知りたいのはきっとこうした部分だと思います。
実際、私は4年間東大で友人たちと過ごしてきて、一番感じたのは
東大生は共通して論理的な思考力を身につけているということです。
例えば、「最近必要最低限のものしか持たずに生活してる『ミニマリスト』って人たちが増えている」という事実を聞いた時に
「どれくらい増えているのか？」（増加率）
「いつから増え始めているのか？」（増加時期）
「どこで増えているのか？」（増加場所）
「なんで増えてるんだろうか？」（増加の要因）
このような思考をすることが多いです。
物事を考える際に
・どれくらいか（How）
・いつからか（When）
・どこでか（Where)
・なぜか？（Why）
このように、知りたい情報を整理して、１つ１つ考える人たちが多いです。
大学の授業でも
「～～の観点からだと～～、ただこういう見方をすると～～」
のように、場合を分けたりしながら考えて話す人が多い印象を受けます。
つまり、それだけ東大生が論理に基づいて考えられる人が多いということです。
なので結論を言ってしまうと、
東大合格に一番必要な要素は「論理的に考えることができる能力があるか」です。
東大に受かる人が共通して出来る「ある問題」とは
という記事でも解説していますが、
いわゆる進学校の生徒が東大に受かりやすいのは
・都会だから
・金銭があるから
・元々才能があるから
という理由よりもひとえに
論理的な思考力をひたすらトレーニングしてきたから、ということに尽きます。
なので、あなたがもし
地方の高校や私のように非進学校に通っていたとしても
東大を諦める必要は全くありません。
論理的な思考力を鍛えることが出来れば必ず東大に受かるチャンスはあります。
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